日本だと盗難に遭ったことがない人が大半ですが、海外だとだいたいの人が1度や2度は盗難にあっています。
どこの国でもそれくらい盗難が当たり前で、旅行者は特に狙われやすいです。
私は90カ国以上の海外に行っているのでスリや盗難の被害にあったことがあります。
しかし、対策すればするほど盗難にあわなくなりました。
ですので海外旅行では盗難に遭わないように少しでも対策をしておくことがとても重要です。
もし盗難にあってしまった時はあわてずに行動し、被害を最小限にとどめましょう。
この記事を読むと海外旅行で盗難にあいにくくする方法と盗難にあった場合の対処法がわかります。
海外では盗難被害にあう確率が高い

日本は世界一安全な国だということをまずは知っておいてください。
日本と比べると先進国であるヨーロッパでもアメリカでも盗難はとても多いです。
また、海外は盗難だけでなく犯罪自体も多いので、旅行を楽しみつつもトラブルがいつ起きてもおかしくないということは考えておきましょう。
トラブルなんて起きるはずがないと思ってしまうと、いざ本当に起きたときにパニックになって被害が大きくなることがあります。
意識を持って行動するだけで被害に遭う確率が大きく変わってきます。
※各国の防犯対策は外務省HPの外務省海外安全情報よりご確認ください
海外の基本的な盗難防止の対策

現金やカードは分散して持つ
現金やクレジットカードは分散して持つようにしましょう。
私は持ち歩き用のカバン、パスポートケース、大きな荷物用カバンと3ヶ所にいつも分けています。
もし街で持ち歩き用のカバンをスられて、それと同時にホテルの大きな荷物用のカバンが盗まれてもお金が全くない状態にはならないようにしています。
3ヶ所の分散がめんどくさい人は最低でも2ヶ所には必ず分散して下さい。
荷物を置いたまま席を立たない
日本だと食事中にトイレに行く時は席に荷物を置いたまま行きますよね。
この行動は海外では絶対してはいけません。
たとえ友達や家族と一緒でも貴重品は小さいカバンなどに入れ、トイレに持って行くようにして下さい。
信じられないかもしれませんが、隣の客がスリだとか店員がスリだとか海外では普通に有り得るのです。
しかも相手はプロなので、人目があっても簡単にお金や貴重品をカバンから抜き取る事ができます。
友達もお店の中でカバンから目を離した隙に簡単に財布を盗まれていました。
だいたいスリにあっている人はスられた瞬間は気づいてないことが多く、あとから気付くことになります。
ですのでお店の中でもあっても貴重品は肌身離さず持っておくようにしましょう。
席で待ってる友達や家族に預けておけばいいと思うかもしれませんが、そのすきに財布やお金が盗まれた場合はどうでしょうか?
あなたはその家族や友達のせいにしてしまいませんか?
大事な人のせいにしたくないのであれば自分でしっかり管理しましょう。
スマホは外で見ないことで盗難防止対策に
スマホを街中でむやみに見てはいけません。
多少チラチラ見るくらいならいいのかもしれませんが、ずっと歩きながら見ているとか、手に持ったまま歩くのは非常に危険です。
また、日本みたいに後ろポケットの見えるところに入れておけば、ほんの数分で盗まれることもあります。
スマホを見る時はレストランの中、お店の中やホテルなどの室内なら見ていても危険が少ないです。
何故ならお金が無い人が出入りできない場所だからです。
しかし、道端はどんな人があなたを見て、狙っているか分かりません。
スリにとってスマホは換金しやすく、盗みやすいものなので注意して下さい。
もっと厳重にする海外での盗難防止対策

セキュリティバックを持つ
服の中に隠して装着できるセキュリティバックを持つことで盗まれる危険を回避できます。
強盗に身ぐるみをはがされない限り、服の中のものはなかなか盗まれません。
セキュリティバックの中はパスポート、現金、カード、電話番号メモ(現地の日本大使館、家族、海外保険、カードの紛失窓口の情報など)を入れておいて下さい。
しかし、空港、ホテル、パスポートやカードを出す時など、セキュリティーバッグを外したりする機会があるのであなた自身がバック自体を紛失しないよう気をつけましょう。
盗まれる危険は少ないですが、自分でなくさないように注意して下さい。
セキュリティバックは服の中につけて、外には見えていないので持っている感覚がなくなります。そのため自分が紛失しやすいのです。
たまにはセキュリティバックが服の上からあるか確認するようにしましょう。
【関連記事】
>>【2022年】買ってよかった便利なトラベルグッズ16選
大事なところにはカギをかけておく
ワイヤーロックや南京錠などを持ち歩き、荷物やカバンのポケットなどにカギをかけておきましょう。
宿に預けたり、空港に預けたりして荷物は自分の目が届かない時間がたくさんあります。
ですので貴重品が入っている場所やポケットにカギをかけておくことが大切です。
逆に貴重品が入っている場所がバレるかもしれませんが、盗まれる危険性はグンと下がります。
またロッカーがない安宿や一人旅でどうしても自分の大きな荷物から目を離さないといけない時などはワイヤーロックやチェーンなどで荷物本体を盗まれないようにどこかにくくりつけておきましょう。
スマホや財布を服やカバンに結びつける
スマホや財布はズボンのベルトループやカバンのどこかに紐やチェーンで結びつけておきましょう。
また首から紐でかけておくのも有効です。
スマホなどを街中でスられても紐で繋がっていれば助かります。
また紐やチェーンで繋がっているとスリの方も盗みにくいので抑止力にもなります。
注意点は簡単に外れないように頑丈なワイヤーやチェーンにしたほうがいいです。
私はベルトループと財布を細い紐で簡単に結んでいたのですが、強盗にあった時に簡単に引きちぎられて持っていかれました。
海外で盗難被害にあった時の対処法

何を盗まれたのかを書きだす
カバンなどを盗まれた時は軽いパニックになって、何が盗まれたのか瞬時には分からないでしょう。
自分の今の手持ちの荷物と日本から持ってきた荷物の中身を考え、何があって何が無くなったのか整理して書き出しましょう。
現金やモノの場合はどれくらいの金額のものなのかも思い出して下さい。警察では必ず聞かれる項目ですし、保険の請求でも必要になります。
警察に被害届を出す
何かを盗まれたらまずは警察に届け出ましょう。
記入事項や会話は英語か現地語で行わなければなりませんがスマホで言葉を調べて頑張りましょう。
警察に届け出たときは盗難証明書というものを必ずもらってください。
保険の請求や犯人が捕まった時の証明などに使用するので、これがなければモノを盗まれたことを証明することが出来ません。
そしてこの証明は大切に保管しておいて下さい。
ホテルや宿の人などが協力的であれば盗難にあったことを話して、警察にいくのを手伝ってもらった方がいいです。
地元の警察は母国語しか話せない可能性が高いので、英語が出来る宿の人に通訳をしてもらった方が被害状況を伝えやすいからです。
私は何度か海外で警察に行きましたが、南米ではスペイン語しか対応してもらえませんでした。
そして、私はヘタなスペイン語で警察に伝えましたが、地元民の加害者も一緒に警察に行ったため話がずっと食いちがって苦労しました。
クレジットカード会社に電話してカードを止める
クレジットカードが盗まれた場合はカードをすぐに止めましょう。
スマホもない場合は公衆電話を探しましょう。
また緊急なので宿の人やその辺の人に電話を借りるのもありです。
国際電話で料金が高い場合は「お金を払うので貸して」と交渉しましょう。
カードを盗まれたにもかかわらず、カード会社に連絡もせずに何日も放置すると被害が大きくなってしまう可能性があります。
日本のカードの場合は日本人が対応してくれるます。
私も何度かクレジットカードの盗難被害に遭い、カードを止める電話をしましたが日本人が話してくれるだけでとても安心しました。
パスポートが盗まれた場合は日本大使館へ連絡する
パスポートの紛失したときは現地の日本大使館か領事館へ連絡し、指示に従って下さい。
行く時の注意として、一日でも早くパスポートが発行できるように、発行に必要なモノや情報は宿やホテルで整理してから大使館へ向かうようにしましょう。
海外は融通をきかせてくれないことが多いので、必要なモノがひとつでもないと受付すらしてもらえず、また後日に先伸ばされる可能性があるからです。
また行く前は営業時間や場所もしっかりと確認して下さい。
平日の9時~5時なら空いているだろうという考えは通じません。
1日数時間しか空いてない、週に1回しか開かないなど色々なパターンがあります。
周りの人に盗難被害を相談する
思っているより海外に日本人はたくさんいます。
一人ではどうにもならなさそうなら周りの人に相談しましょう。
また日本人がいないならホテルか宿の人に相談しましょう。
彼らは今まで色んな経験があるので対処法もよく知っていることが多いです。
また日本の友人や家族に相談してもいいでしょう。
知り合いや友達に旅先での盗難に詳しい人がいないか聞いてもらえるかもしれません。
とにかく色んな人に相談し、ベストな解決策を見つけた方がいいです。
まとめ

盗難被害にあわないようにビクビクして旅をするのは気持ちのいいものではありません。
しかし、実際に被害にあってしまうと本当に自分の行動や危機感の無さを後悔します。
ですので普段からきちんと防犯対策をし、実際に盗難にあった時の被害が最小限にとどまるようしておくことが大事です。
そして、運悪く実際に被害にあった時は落ち着いて適切な行動を心がけましょう。